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​一般社団法人 Rights of the Child

ライツ オブ ザ チャイルド

「ひとりの人として尊重にされること」を、子どもの生活のすべての土台にしていく

 いま、子どもを取り巻く社会問題は、たとえば不適切保育や体罰、校則問題やいじめ・不 登校・合理的配慮、虐待や自死など、多岐に渡っています。また、日々の家庭や保育の場面に目を向けてみると、しつけや教育をどうすればいいのかにとどまらず、「褒めること」「 叱ること」その他いろんな場面で子どもにどのように関わればいいのか、大人が悩みや不安を感じることがあります。


 大人が「子どものことを大切にしたい」という思いを強く持っていたとしても、実際の解決は簡単ではありません。 我々は、これらの問題を、「子どもたちの生活のすべてにおいて、子どもの権利を土台に すること」で、解決していきたいと考えています。

 子どもたちの権利を大切にしなければならないという考えは少しずつ広がっていますが、 現状では「子どもの権利を大切にしましょう」と“気をつける”ことや“指導する”という方法、 いわゆる研修等が一般的です。これも有用であり重要な取り組みではありますが、一方で限界も感じています。 子どもの権利を真に保障するには、権利について学ぶだけにとどまらず、子どもを取り巻く環境や仕組み、子どもに向けられる価値観や理想像、子どもの生活や活動そのものにアプローチし、実践を重ねていく必要があります。

 

 我々は、理念を具体化し実践に落とし込むことを大切にしたいと考えています。このような取り組みなしには「子どもの権利を守ること」が、逆に子どもと対峙する大人への負荷となってしまい、保育者や支援者の離職に繋がったり、保護者の疲弊やプレッシャーに繋がったりしかねないことを危惧しています。 我々は、子どもの権利を保障することが、大人たちに課せられた負荷や、育児を見栄え良くする付加価値ではなく、子どもの生活、あるいは子どもと私たち大人との生活や活動、環 境のすべての土台とすることで、多くの課題が解決されると考えています。

 

 そしてそれらは、子どものしんどさだけでなく、大人のしんどさも少なくしていくものだと思 っています。 まだ、生まれたばかりの組織です。賛同いただける皆さまとともに、すべての子どもが、ひとりの人として大切にされることが日常の営みとして実践されること、それが当たり前とな る社会を目指して、できることをやっていきたいと思っております。

​一般社団法人 Rights of the Child

代表理事 きしもと たかひろ

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